■技術・製品の概要
従来、製銑・製鋼の精錬設備で使用される耐火物は、高温溶融の金属やスラグへの安定した耐用を求められるため、黒鉛を含有する耐火物が多く使用されている。
しかしながら、カーボンを多量に含有させた場合、熱衝撃性や耐食性を高める反面、熱伝導度が上昇し、溶鋼の熱損失が大きくなる等のマイナス面が問題となる。
そこで、当社は、九州大学の支援を得て、先進的なナノテクノロジー技術を用いて、極めて高い耐熱性と耐久性を有した全く新しい鉄鋼用耐火物の開発を行なった。
具体的には、耐火物構成粒子の熱膨張、収縮をより機能的に吸収し、高強度かつ低弾性率で耐熱衝撃性を飛躍的に向上させることが可能となった。これは耐火物中で、微細なカーボンナノファイバーを三次元的なネットワーク状に存在させることで、応力吸収を発揮する効果を狙っている。
■技術・製品の機能及び特徴
同技術を活用することにより、カーボン量は、従来の 1/2 〜 1/10 と大幅な低減が可能となり、耐久性は、飛躍的に向上した。
さらに、熱伝導率が 1/2 〜 1/5 以下となり断熱性も大きく向上するため、溶鋼の熱損失を大きく低減することができる。
■効果
本耐火物の適用により、精錬設備の高稼働率を達成するととともに、鉄鋼業における省エネルギーの推進ならびにCO2の一層の削減、耐火物のクロムフリー化の促進等により、地球環境にも大きな貢献が期待される。
■知的所有権
特許出願中 |