■技術・製品の概要
塩化揮発技術とは、 製鉄ダスト類や廃棄物に含まれる 非鉄金属(亜鉛・鉛・銅など)を、高温で 塩化物として ガス化し、主成分である酸化鉄から分離する技術である。
《処理プロセス》 (図参照)
step1 主原料である製鉄ダスト類と産廃系原料を流動床炉で焙焼( 950 ℃)して炭素を除去する
step2 これら焼鉱に塩化カルシウム( CaCl 2 )を加えて混練した後、直径 10 〜 15mm の球状ペレットに造粒する
step3 これらペレットをロータリーキルンで焼成( max1200 ℃)し、非鉄金属 を 塩化物のガスとして 揮発させ 、
鉄と分離 する (これを「塩化揮発」という)
step4 残された酸化鉄やスラグ成分は高炉原料としてリサイクル する
step5 ガス化した非鉄金属成分は湿式洗浄して液 中 に捕集され、還元処理や中和処理で、亜鉛・鉛・銅に分
離 ・回収し 、非鉄精錬原料としてリサイクル する
■技術・製品の機能及び特徴
(1)廃棄物の利用
・塩化揮発プロセスで使用する熱源や薬剤は廃油や廃薬剤を活用する
(2)ゼロエミッションを実現
・廃棄物中に微量含有される非鉄金属類(亜鉛・鉛・銅など)を分離・回収し、精錬原料としてリサイクル する
・すべての焼却残渣は埋立て処分されることなく、セメント原料や製鉄原料として有効利用 する
・廃油類はロータリーキルンなどの燃料として利用 し 、流動床炉では排ガスの 熱を蒸気として回収する
(3)溶融飛灰の再資源化への応用
・自治体の ゴミ 溶融炉から排出される溶融飛灰を製鉄原料、非鉄 製 錬原料として再資源化する事業を 2006 年 2 月から開始した
■効果
@ ばいじんなどの有害廃棄物から鉱物を回収し、資源として有効活用できる
A有害物質等の保管・埋立てをなくすことにより、子孫への負の遺産をなくすことができる
■知的所有権
特許 3845355
煤塵を製鐵原料とするための再資源化法 (※溶融飛灰の資源化処理に関する特許)
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