バイオディーゼル(BDF)燃料で走る自動車は、最近、電気自動車とならび、二酸化炭素の削減効果があるということで新聞・テレビなどで紹介されています。北九州エコタウンにおいては一般家庭から回収された廃食用油からバイオディーゼル燃料を製造しています。
このバイオディーゼル燃料の情報を聞きつけ、先日、山田周生氏が「九州バイオマス発見ツアー!(仮)」と題しテレビクルーとともにエコタウンセンターへ来館されました。
山田周生氏は世界で活躍するフォトジャーナリストで、自前のバイオマスカーでパリ・ダカールラリーを走破し、さらに世界一周に挑戦することでBDF燃料の実用性を証明されました。山田氏の車は廃食用油を精製してBDF燃料を作り出す機械が装備されており、ガソリンではなく廃食用油を各地で給油しながら現在は九州を一周しています。
今回はその様子を、九州各所でさまざまな環境保全活動に取り組んでいる地域に立ち寄りながらテレビ番組で紹介するという内容で、環境モデル都市にも選定された北九州市の先進的な環境保全の取り組みを紹介するために、エコタウンにお越しくださいました。
最初にエコタウンセンターでエコタウンの取り組みをご紹介し、その後リサイクル工場へ行きました。今回は外観からのご案内でしたが、たくさんの廃棄物がこのエコタウンに運ばれてきている現実に大変驚かれ、私達の「大量消費・大量廃棄」生活についてまだまだ改善点があることを実感して頂きました。また、北九州市の環境政策についても環境局のご担当の方から説明があり、山田氏がとても熱心に話に聞き入っておられたのが印象的でした。
ざっくばらんな山田氏に、スタッフ全員でBDFカーについて質問攻めをしてしまいましたが、様々な質問に丁寧に答えて頂き、その真摯な姿勢と環境問題に独自の考えで行動を起こしている山田氏の活動にとても感銘を受けました。
今回の取材はシナリオもなく、山田氏の質問に答えていく形で、事前に質問内容を聞いていたにも関わらず思ったことの10分の1も話せず、まだまだ自身の勉強不足を痛感させられましが、山田氏とテレビクルーにフォローして頂き何とか取材を終えることができました。
最後は山田氏の車に廃食用油をスタッフ全員で給油し、山田氏の今後の旅の無事をお祈りしてお見送りしました。環境に関するイベントなどがあればまた、お越しいただけるということなので、色々な企画をセンターでも考えて次回のご来館をお待ちしたいと思っています。【N・K】