今回は研修のご報告です(^^)
先月、秋田、川崎に研修に行ってきました。
今回は、リサイクル製錬事業、廃プラスチックからアンモニアの回収事業、ペットボトルリサイクル事業(PETtoPET)などを見学させて頂きました。
今回は「秋田エコタウン」「川崎エコタウン」を皆さんにご紹介します。
☆秋田エコタウン
秋田県北部は平成11年11月に国から承認を受けており、見学についてはあきたエコタウンセンターが窓口となっています。
もともと秋田県には金属鉱山をはじめとする大規模な鉱床があり、秋田県は鉱山のまちとして栄えてきました。しかし、昭和40年代後半から海外の安価な鉱石の流入などにより事業縮小を余儀なくなれ、平成6年に秋田県内全鉱山が閉山しました。
現在では、これまでに培った技術をもとにリサイクルを産業の柱とした取り組みが行われています。
◇小坂製錬?
以前行っていた黒鉱(微量金属を含んだ複雑鉱)からの金属精錬の技術を活かして現在では、使用済電子機器等などから再び金属を取り出すリサイクル製錬を行っています。
2007年に、独自の技術を利用した新型TSL炉が完成しています。
以前は、自溶製錬を行っていたが、自溶炉はもともと鉱石から金属を取り出すために設計されているため、リサイクル原料の使用は20〜30%投入することが限界でした。
一方でTSL炉は熱源を使用するので、技術的にはリサイクル原料の使用比率を100%にすることも可能となっています。
川崎エコタウンは、1997年に北九州市と同じく国内で第1号認定を受けており、見学については、川崎市役所経済労働局国際経済推進室が窓口となっています。
「川崎エコタウン」では、臨海部での鉄鋼、化学、石油化学、セメント等の様々な産業の集積のメリットを十分に活用し、エコタウン地域内の施設間・企業間の連携によって、地域での資源・エネルギーの有効・循環利用の取組を進めています。
◇ペットリファインテクノロジー?
使用済ペットボトルを科学的に分解し、バージン原料と同品質のペット樹脂を製造しています。ペットリファインテクノロジー?では、国で唯一の衛生基準をクリアしたPET再生技術を有しています。そのため100%で飲料用PETを製造可能です。
◇昭和電工? 川崎事業所
廃プラスチックを先進的なガス化技術を用いてリサイクルし、アンモニア等科学原料を廃プラスチックから製造しています。不純物がなければほぼ100%リサイクル可能で、回収したアンモニアはエコロジーなアンモニアという意味から「ECOANN(エコアン)」と名付けられています。「ANN」には「安全、安心、安定提供」という意味も込められています。
今回の研修で、やはり全国にある各エコタウンは形態や規模、特徴が様々であるということを改めて感じました。
北九州エコタウンには全国から見学者が来られます。
今後見学案内をする上で、今回の研修で学んだことを活かし見学者によりレベルの高い案内をしていきたいと思います(^^♪【Y.K】