高炉製鋼法に比べCO2排出量が1/4となる電気炉製鋼法によって製造された厚板。主原料は鉄スクラップで、日本国内にある蓄積量約13億トンもの鉄鋼資源をリサイクルし、循環型社会の構築に大きく寄与している。粗鋼を1t製造するに当たり排出されるCO2排出量がマイナス75%となる。
当社は1934年に東京都足立区で創業し、当初は平炉、現在は電気炉で鉄スクラップを原料とした鋼材の製造を行い、創業以来一貫して鉄のリサイクルにより、資源循環型社会の実現に貢献してまいりました。
品質要求レベルが非常に厳格で参入が難しいと思われていた鋼板類(厚板、薄中板)の製造にも積極的に取組み、技術の改良に努め、鋼材の品種拡大を通して高炉メーカーと同種の鋼材を高炉製鋼法に比べて1/4のCO2排出量で生産することで低炭素社会を実現してまいります。
東京製鐵九州工場は1971年から北九州市で中形形鋼の製造を開始し、1984年には大形工場を立上げ従来高炉メーカーだけが生産していた大形H形鋼や鋼矢板の生産に進出しました。更に2007年2月には厚板工場を新設し、厚板の製造を開始しました。
当社の厚板は、鉄スクラップの中に含まれるトランプエレメント(Cu,Cr,Ni)と窒素を長年の操業管理技術と研究開発により有効利用し、鋼材特性を飛躍的に向上させることに成功しております。
今後もよりCO2排出量の少ない電気炉製鋼法による鋼材品種拡大に取組み、社会全体の環境負荷の軽減に貢献してまいります。
当社は、鉄鋼資源のリサイクルにより資源循環型社会の一翼を担う企業として地球環境の保全が全世界のテーマであることを認識し、事業活動におけるあらゆる段階での環境負荷の低減、省エネルギー、省資源に努めてまいります。
また、先進設備の導入と技術力向上により、顧客ニーズに応えられる高品質な製品作りをモットーとして、今後も積極的に取り組んでまいります。
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