高炉水砕スラグの微粉末を原料として製造される混合セメント。石灰石等の天然資源の使用節減や省エネルギーに寄与するとともに、コンクリート構造物の耐久性を向上する。セメント製造時のCO2排出量も約40%削減。
高炉セメントの歴史は古い。わが国では、1910年(明治43年)北九州の地で官営八幡製鐵所が初めて製品化に成功した。その100年にも及ぶノウハウと技術を受け継ぐのが、新日鐵高炉セメント㈱である。製鉄のまちとして発展した北九州市にとっても、高炉セメントはエコプロダクツの原点であり、ここから北九州市の環境首都としての歩みが始まったと言っても過言ではない。
高炉セメントは当初、製鐵所構内の建造物用として使用され、ダムや海岸の護岸工事へと用が広まった。通常のセメントに較べて長期強度がよく伸び、塩害などの耐久性に優れる。日本最大の吊り橋、明石海峡大橋のケーブルも、同社の高炉セメントが支えている。また、通常のセメントに較べ、製造時に燃料を30%以上削減できることから、オイルショック以降は省エネ製品としても脚光を浴びるようになった。さらに、CO2発生量を40%近く削減できることから、地球温暖化防止の点においても近年評価されている。
高炉セメントは、その特性から土木工事への使用が主だが、お客様のニーズに合わせて、さまざまなコンクリート性能を向上させる高炉スラグ微粉末のラインナップも充実している。今後は、同社の強みである高炉セメントの改良はもちろんのこと、高炉セメント生産施設を活用した産業廃棄物の処理など、環境に関する総合的な事業を行なっていく予定である。北九州の誇る、古くて新しい環境企業の取り組みはまだまだ続く。
高炉セメントは、先人達の知恵と技術が蓄積された100年近い歴史を持つ製品です。最近は、地球温暖化防止の観点からも高く評価されています。社会のニーズに合わせて、様々な製品を提供していく予定です。優れた環境製品である高炉セメントにご期待ください。
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