いち押しエコプレミアム

海底耕耘作業機(サブマリントラクター)による水底環境改善サービス

環境効果・概要

 圧縮空気により海底を走行する作業機で海底の耕耘他、アオサの回収など各種海底作業を行い、海底環境を改善するサービス。
 使用する作業機は、圧縮空気で動くため万一の場合も放出されるのはフレッシュな空気のみ。操縦等に精密な機器を必要とせず水中環境に強く、故障も少なく、長寿命でかつ、使用材料は全てリサイクル可能。空気の出し入れにより水中重量を変え、接地圧を調整できるので、軟弱な海底地盤も走行可能で底生生物、既存の水底環境を損なわない。
  • その他

株式会社キューヤマ 北九州営業所 の紹介・サービスPR

 当社は、1999年に港湾資材販売会社として設立しました。九州各地の港湾・漁港を訪問し、多くの漁業者の方から漁の不良や海の異常現象をお聞きしました。漁業者の方は自分たちも海をいじめ過ぎたが、海へ流入する生活排水が富栄養化をもたらし赤潮を発生させる等、海の汚染は自浄能力を超えているとの指摘があり、各方面より干潟や海底を耕せないかとの要望を頂きました。
 そこで超軟弱な干潟を自由に走行する水陸両用の『干潟走行機』を開発し、国土交通省と協同で有明海の干潟に空気を注入しました。佐賀大学のご指導のもと、悪臭を放っていた干潟は見事に再生しました。その際、担当教授の御要望で、露出しない海底も耕せないかとのご意見を頂きました。環境を改善する機械で、逆に海を汚染したら意味がなく思考を重ね、我々は空気を動力に使うことを考えました。試行錯誤を重ねた結果、完成したのが海底耕耘作業機『サブマリントラクター』です。
 今まで日本全国の閉鎖性海域で耕耘事業を展開しましたが、一昨年、環境省主催の環境事業実証実験に応募し、全国で2社の中に選出されました。我々中小企業では費用の面でなかなか継続調査が出来ないところ、環境省による客観的検証をしていただきました。マイクロバブル発生装置を搭載し耕耘した結果、底生生物の増加・貧酸素の一時的解消・海底地盤の軟弱化等、長期的効果を実証していただきました。その結果、環境省認定ETVマークの使用を許可されました。
 現在、東京湾三番瀬や有明海・宍道湖・瀬戸内海等で活動を行っていますが、水深20mが限度で、将来もっと深い海底での需要に応える為、水深200mでも走行できる、新型サブマリントラクターの開発中です。養魚場下の深海改善や大陸棚へのアプローチ・ダム湖の湖底改善等用途は広がると期待しています。
代表取締役
小田 博史 氏 からの一言
 我々の社員は全員、「仕事も海、遊びも海」という人間ばかりです。太古の昔から人間は海からの恵みを頂くだけで、海に対してまったく恩返しをしていません。まだこれからの産業ではありますが、少しでも海の為になればと事業を行っております。昔のような豊かな海になって、若者が喜んで1次産業に戻ってくる事を、又食料自給率アップに海が少しでも貢献できる事を願って、今後とも頑張ります。

お問い合わせ

株式会社キューヤマ 北九州営業所  

〒 808-0112   北九州市若松区頓田3038-35

TEL : 093-742-0174  FAX : 093-330-4103

http://www3.ocn.ne.jp/~kyu-yama/   

北九州エコタウン事業

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