高圧モーターの維持管理において、絶縁診断により余寿命を高い精度で予測することでモーターの適正なメンテナンス時期をお知らせするサービス「CLiPSシステム」。モーターの長寿命化を図ると共にオーバーメンテを防止。
工場に設置された産業用モーター。ひとくちにモーターといっても、その種類は多岐にわたり、コイルの太さはメーカー・機種によって異なる。さらに使い方によって消耗度が異なり、モーター自体の寿命も変化する。これら産業用モーターの診断からメンテナンスまでを一手に引き受ける、いわば「モーターのお医者さん」、それが桑原電工㈱である。
同社は太平洋戦争終戦直後、戦災で焼けたモーターの修理から始まった。戦後、日本が復興するためには新しい生産工場が必要だった。しかし、物資は少ない。そのなかで、同社は壊れたモーターを職人の手で修理し、再生したのだ。野田社長はこう述べる。「わが社は設立当初から、今で言う“3R”を実践していました。」
この精神は今も受け継がれている。同社では重要な工程は技術者による手作業だ。このような大型モーターのコイル巻き替え作業ができるのは、日本でも数社しか存在しないという。同社では修理のノウハウが詰め込まれた「技術者手帳」を社員全員に支給し、技術の継承を図っている。また、自社でコイルも生産しており、どんなコイルの巻き替えでも短納期で対応が可能だ。
同社の最大の強みは「診断データ」の蓄積である。長年の診断サービスで蓄積された約1万3千件ものデータを元に独自の解析法を生み出し、的確にモーターの寿命を診断している。最近では、同社の技術力を聞きつけた海外の企業からの引き合いもあるという。世界を舞台に「モーターのお医者さん」が活躍する日も近いかもしれない。
モーターの中のコイルは、人で言うと「血管」に相当します。モーターを長生きさせるための健康診断を実施し、場合によっては緊急手術も行います。わが社には各種モーターの「診断データ」と優秀な技術者が揃っており、あらゆるモーターのトラブルに対応が可能です。
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