従来廃棄処分していた、破損・使用済み超硬切削工具を回収し、お客様(金属加工業事業者)のニーズにあった切削工具に再加工するサービス。新品工具より安価でお客様に提供し、資源(タングステン等の超硬素材)の有効利用を図る。
現在の会社を設立する前は、営業マンとして多種企業との交渉、新規開拓、そして独立という道を歩んできた霜手社長。スーパーの食品から百科事典まであらゆる商品を取り扱ってきた。モットーは至誠天に通ず。常にお客様第一の視点で商売を考えている。
平成5年に機械工具の再研磨を主業とする有限会社大光研磨を設立。順調に業績を伸ばし、市内の同業他社に先駆けて高精密CNC工具研削盤を導入、高精密切削工具の加工および製造まで可能になった。平成18年に新工場移転と同時に株式会社大光研磨に商号変更し、現在に至る。
「根っからの営業マン」と自らを語る霜手社長。技術者出身の社長が多い業界の中で、営業畑出身という異色の経歴を持つ。会社では、技術員・事務員問わず、全ての社員に必ず営業を担当させている。「お客様第一」の視点を忘れさせないためだ。
今回、北九州エコプレミアムに選定された「超硬切削工具の回収・再生サービス」も、お客様の要望に応えるため、当初は赤字覚悟で始めた。超硬切削工具の研磨サービスを実施している企業は北九州市内に数社あるが、大手製造業者と同等の高精密CNC工具研削盤を使用し、コストの掛かる回収サービスまでパッケージ化した事業展開は、この会社独自のものである。
お客様の要望に応えることで、結果として、希少資源であるタングステンなどの超硬素材を節約している。「人(物)を愛し感謝し大切にする心が、人(物)に恵まれる源である」霜手社長がいつも社員に言い聞かせているこの言葉が、この会社の環境に対する姿勢を表している。
技術者は自分の世界で仕事を完結しようとしがちになる。出来ない理由を理路整然と語っても駄目。お客様の要望に対し、まず「なんとかやってみよう」と思うことが大切。環境問題も同じことなんです。
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